自宅の良さは、介護が必要になった時でも、介護のために自分の生活や自由を犠牲にすることなく、自分らしい生活を続けることが出来る点にあります。日常生活における自由な意思決定の積み重ねこそが「尊厳ある生活」の基本であり、在宅の生活であれば当たり前のことです。
介護が必要になった為に自宅に住む機能を失った高齢者が、不安のない生活を送りたいという願いに応じて、可能な限り住み慣れた環境の中で、これまでと変わらない生活を送れるような個別ケアを実現して行くことが重要だと思います。
ユニットケアとは、こうした「個別ケア」を実現するための手法であり、具体的には、住宅に近い環境で、入居者の方一人ひとりの個性や生活のリズムに沿い、また、他人との人間関係を築きながら日常生活を営めるように介護を行うもことを言います。