認知症の症状は家族介護者にとって様々な負担をもたらすことから、認知症における家族のケアの重要性が、近年改めて強く認識され始めるようになっております。
認知症になった人は、自分とまわりの関係がわからなくなって、不安になって混乱を生じてきます。
まわりの環境が変化しても、それを十分に理解して自分がどのように行動をして良いか分からなくなって、自分の考えを上手く表現できなかったり、分かってもらえるように表現できないために、どうして良いか分からなくなり神経が高ぶり、悩むようになります。
排尿や排便の失敗があった場合には、医療と連携しあるいは、水分摂取量を調整したりトイレへの誘導を多くしたり、極的におむつはずしに取り組み、排泄の自立を支援していく事もあります。
このようなリスクを見出して、その人の心を穏やかになるように援助していきます。
ご本人のやりたい事、できる事、わかる事を大切にし、言葉かけや見守りによって日常生活に不安やストレスをかけないよう、安心して過ごしていただけるようなプランを提案いたします。
認知症の方の在宅復帰を切に思い、地域の方々との交流も図りながら支援させていただきます。
介護認定を受けられている方が、自宅で生活する際に「障害があってご飯を作ることができない」「自宅のお風呂に入りたいけど一人では入ることができない」等の困り事や不便に対し、その方が幸せで笑顔のある暮らしを送ることができるよう、意向や目標に沿った必要なサービス、援助内容などの総合的な支援方法を示したものがケアプランです。
ケアプランの作成を行うためには、ご利用者様やご家族様に悩みや要望をお尋ねすることは当然のことでして、これに加えて身体状況や心理状態、生活歴やお住まいの状況、ご家族様との関わり具合や近隣の方々との社会関係、さらに経済的な問題などについて、ご本人様からの心の言葉をお聴きすることがとても大切であると考えます。その事を通してご本人様に生きる喜びや希望を与えられるようなプランを立てられたらと切に思います。